3. 上海の医療事情 産婦人科編
中国で妊娠がわかった、もしくは妊娠中に赴任が決まったという駐在員の奥様は意外に多いのではないでしょうか。新しい土地で出産に臨むのは本人にとっては一大事。特にはじめてのお子さんの場合は何事にも不安で不安で仕方が無いことでしょう。今回はそんな方の為に、上海での病院選びの参考にしていただければと思います。
上海には外資系の病院がかなりあり、日本語の通じる病院もあります。そういったことから中国の他の地域に比べて安心して診察を受けることができると言えます。産婦人科系の病院もその例外ではなく、最近では米国系の病院が新設されています。
行ってみてまず驚いたことは、文化の違いに関して。一人っ子政策の影響からか、初診の時に「子供を生むのかどうなのか?」と言った質問をされることが多いようです。日本ではまず「おめでとうございます。」と言われそうなところですが、それを期待しているとショックを受けるかもしれません。そして言葉のギャップが往々にしてあるということが問題です。日本語が通じる病院や通訳サービスを受ける場合はまだ安心ですが、私の行っていた病院は通訳の人を介さずに英語を使っていたため、意思の疎通がうまくいかず誤解や不安が増すことになってしまいました。英語を使う方はご注意を。
例えば、妊娠中にありがちな膀胱炎。それを「腎臓に問題があるようだから妊娠をあきらめたほうがいい。」と言われたことは大変なショックでした。私の友人も同じ医者に、生む直前まで「あなたの子供は何か欠陥があるようだ。」と言われ不安を隠せなかったのですが、他の人の話も聞くうちにその医者の英語のボキャブラリー不足が誤解を招く結果となってしまったことがわかりました。
それからは不安な時は違う病院をあたってみることにして、そのうち病院によって一長一短があるということが追々にわかってきました。症状に応じて、病院を見極めることが重要になってくるのですが、そんな時に役立ったのが日本で手に入れた妊娠・出産に関する本でした。インターネットで調べたこともかなり重宝しました。とにかく何か変だと思ったら直ぐに受診をしたほうが良いでしょう。その時は症状をなるべく詳しく伝えるのが大変重要ですが、そういった知識を予め蓄えておくとうまく伝えられると思います。これからこちらに来られる方は是非、出産関係の本をお持ちすることを強くお勧めします。
日本に一時帰国するにしても検査結果が必要になるので、妊娠期間中に受けるべき検査をしっかりと把握しておくことが大事です。その週を過ぎると受けられないものもあるからです。現に私もいくつか検査を忘れられて、医者に聞いてみると「ああ、そう言えばそうね。」と軽く言われてしまったり、血液検査で異常値が出ていたにも関わらず、連絡が取れなかったと言ってそのまま放置されてしまったこともありました。何の為に職場の連絡先や緊急連絡先まで教えているのか疑問です。
その反面、日本と比べて部屋も驚くほど広くて設備面では申し分ないことや、言葉はわからないけれど看護婦さんが献身的でとても親切という利点もあります。
もう一つ文化で違うなと思ったことは赤ちゃんの大きさについてです。こちらの妊婦さんには体重制限がないのか、皆本当に大きいお腹をしています。聞く所によると、小さいと大きくするために点滴を打つらしいことが判明。未だに「妊娠中2人分は食べなさい。」と言われたりもします。私もずっと小さい小さいと言われ続けたが、あまり気にせず一つのアドバイスとして受け止めさせていただきましたが。(実際はかなり大きなお腹でほとんどが脂肪のようでした。)
さて、いざ分娩という時に言葉が通じないというのは、本当に不安で大変なことだと思うので、どうしても心配な方は日本に一時帰国して出産することをお勧めしたいです。早産で未熟児で生まれた場合や妊娠中毒症の対応については日本の方が安心できるように思います。私の場合もかなり早産気味で日本に着いて検査をしたとたん、即入院状態でした。しかし、腹を据えてこちらで出産する方は、とにかく情報収集と自己管理を大切に。
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スリには注意! その手口