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上海なるほど知っ得情報

 

7. 食の安全性

中国ではSARSの危機、また鳥インフルエンザなどいろんな問題がありました。今回は、それに関連した食の安全性について考えてみたいと思います。

自由市場

上海ではスーパーマーケット等のほか新鮮で安いと言う理由で、現地の人は自由市場と呼ばれる場所で食材を手に入れることが多いです。しかし昨今の鳥インフルエンザでこの市場にもかなりの影響が与えられているのが現状です。

中国の人は新鮮さを求め、市場では生きた鳥(売られるときには処理されるものもある)を買って来て、家で調理することが多く我が家のお手伝いさんも、「おいしいから。」とよく買ってきていたものでした。しかし、上海政府の指導で市場からはそういった鳥の姿もなくなってきています。今後は、生きた鳥の販売は規制され、また処理された鶏肉に対しても厳しく取り扱って行く方針のようです。一時は現地の学校でも、給食は鶏肉や卵を使ったメニューを制限していました。

この鳥や卵以外にも、自由市場ではあらゆる野菜や肉・魚などが売られていますが、食材選びには十分注意したいものです。何年か前、「肉丸問題」といって、かなりショッキングな報道もありました。これは、残飯や検疫を通過していない肉などを利用して、食用の肉丸(練り製品)を作っていた業者が摘発された事件です。上海市の衛生局衛生監督所などが、抜き打ちで検査をしてそれらを没収しましたが、これは考えられないような恐ろしい実態です。


「痩肉精」事件

他にも過去に起こった事件は、「痩肉精」事件。これは、「痩肉精」という薬品を使用することで家畜の赤身を増やし、販売していたもの。人体に影響のある物質が混入されたので、かなり話題になりました。また、高く売る為に重量を増やして売るケースもあるそうです。例えば食肉に水を注入したり、生きているヤギや豚に無理やり水を飲ませて出荷するというものです。

更に、水産物に関しては鮮度を高く見せる為に、売り物にならなくなった魚を塗料で色付けしたり、ホルマリンに漬けたりするケースも報告されているそうです。

野菜においては、農薬残留問題があり、日本でもよく話題にのぼります。残留した農薬などによって、中毒を起こす消費者は中国では10万人以上いるとも言われています。上海では、少し高めですが無農薬の野菜も手に入るので、私もなるべくならそういった野菜を買うようにしていました。しかし、全てを無農薬の物でまかなう事はできないので、心配なものは調理する前に水につけて置くようにしていましたが、大変な手間がかかります。実際には2時間流水につけることが望ましいということです。現地の人でもそれは常識のようで、お手伝いさんが料理をする時はいつもボールに水を張って、その中に野菜が浮いていたものです。

上海に住んでいる人は、こちらを良く使っているようです。上海でも手に入りますが、日本と比べて高めですので、日本からまとめて持ってくるといいと思います。

 

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特に私のいた年はモンシロチョウの大発生で農薬をかなり散布したらしく、葉物の野菜は料理の前に1〜2時間は水につけないと中毒の可能性があると言われていました。でもただでさえ、味の悪いトマトがすごい水っぽい状態になってしまいます。上海では漬けるだけでいい農薬成分の中和剤が売られていて、日本人の間では人気が高いのですが、安価ではないので毎回という訳にはいきません。

生産者はまだまだ専門的知識が薄く、農薬に含まれる人体に影響を及ぼす物質についての検証もされていないようです。他にも、米のつやを出す為に工業用油を使ったというのも聞いた事があります。上海では日本の在住者も多いことから、お米なども最近は日本の人向けの無農薬のものが売り出されているので、努めてそういったものを買うようにしたいものです。 

もう一つ、見逃しがちですが問題となっているのがが、自由市場で使われる黒いビニール袋。発癌性の疑いのある材料によるリサイクル品で、人体に与える影響は未知数とのことで要注意です。もし、自由市場で買う場合は自前の袋を持参することをおすすめします。

上に挙げたような事件は、摘発される度に一時的に改善は見られるようですが、悪徳な業者は利益を追求するため手を変え品を変えるので、食品に関する事件は後を絶たないようです。一概に食品を選ぶと言っても、危険であるのか安全であるのか、私たちにとってそれを判断する事はとても難しいと思いますが、中国では、私たち消費者は、日本で買う時よりも細心の注意を払う必要があります。自由市場よりも信頼できる大きなスーパーなどで購入するようにしたり、食品を取り巻く様々な問題があるということを予め知っておくことは、自己を防衛する意味でとても重要です。

食品を買うときには自分で確かめて

ある外資系のスーパーマーケットで納豆を発見しました。豊富な種類に惹かれて早速いくつか買ってみましたが、家に戻って商品を開いてみると中身はもう古くなって白いプツプツとしたものが出た状態。少し食べてみたもののかなりのアンモニア臭で、即ゴミ箱行きになりました。一緒に買った油揚げも、はっとして裏を見てみると、それは一年も前の製造のもので、それらは全て冷凍ではなく冷蔵の場所に置かれていました。勿論これも食べずにすぐ捨ててしまいました。

クレームを申し立てようかとも思いましたが、しばらくそこへ行く機会もなかったので何もしないでいたのですが、やはりこれはきちんと言うべきだと思い店へ出向きました。もう3週間経った後だったのですが、以前と同じように並ぶ日本の食材。そばの実入りやシソ入りの納豆は、もう茶色い汁がにじみ出ていてとても売り物にはならないようなものが置かれていて、お店の人を呼んで「これは冷凍で保存するべきで今ここに並んでいるものは全て廃棄した方がいい」と話しました。その時は、店の人も「日本語読めないから分からなかった」とすぐに処分すると言っていましたが、何日か後、その処分すべき品物がそのまま冷凍庫に移動しているだけの状態を発見してしまいました。

上海では、こういう事が外資系・日系問わずあるということは、もはや住んでいる人の常識となってしまっています。一番多いのは賞味期限の日付の上に中国語表記で新たにシールを貼り付けたものや、あからさまなのは卵で、常温の所に平気で1ヶ月以上前のものが売っていたりするのです。それを隠したりせず、特売で売っている事に驚いてしまいます。他にも惣菜なども売れ残ったものが次の日にも出されていたりして、3割のものが食品薬品監督局によって指摘を受けているそうです。店にクレームを申し立てても、実際に聞いて実行してくれる店はほとんど無いと言ってもいいでしょう。

日本の物や毎日必要な食材がそのような状態で売られているならば、安全だと思う他の国からの輸入食品なども、うかつにいろいろ買ってみることも少し躊躇してしまいます。そうかといって野菜や果物に関しても安心できないのです。

他にも大きくて見栄えの良い果物には成長ホルモンを与えてられているので要注意。イチゴなどが危ないようです。体内の毒素を排出するというお茶も、最近では鉛を含む工業量合成着色料で着色されていたという問題も上海に近い蘇州で起きています。

これからの季節の食べ物アイスクリームには、以前食中毒を引き起こした劣悪な業者の問題があったので、QSマークと呼ばれるものが取り入れられることになりました。しかし、またこれもいつ偽物が作られるか分からず、いたちごっこになりそうです。

一体いつになったら信用できるものが普通に口に入るようになるのか。これは上海在住者に共通する悩みですが、やはり普段の食材は自分の眼を信じて注意深く選び、信用できるブランドを選ぶ事が、少しでも自分の身を守ることになるでしょう。

次は >> 8. 上海のトイレ事情



 

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January 18, 2008 更新