■ 英語フリーク?ディビッド |
上海 Shanghai |
私達は長い夏休みを利用して、1ヶ月中国を旅行することを計画した。中国国内の旅は予想以上に過酷だというので少し不安もあるが、夢にまで見た九寨溝などの世界遺産を見られるのかと思うと、早く行きたいと言う気持ちのほうが大きかった。しかし、それとは裏腹に引越しという大イベントがその旅行の前にあったのだった。私は、もう既に旅行前から疲れ果てていた・・・
さて、それは置いといて、自分たちの身を守るには万全を期すことが旅の第一歩、という訳で今回もいろいろなものを用意した。薬類やトイレットペーパーはもちろん、ウエットティシュ(これが役立つ)・空気枕(バスでの長旅に最適)・洗濯物干しロープ・洗濯バサミ・スナック・カイロ(夏だけど・・・)・レインコートなどだ。(詳しくは、ゴーデンどんの個人旅行のススメを参照。)
上海駅までタクシーで向かい、T138次15:08発の西安行き列車に乗りこむ。(323元)今回は軟臥がとれず、硬臥で行くことになる。私達の席は硬臥の3段ベッドの一番上だった。しかし、家族で席が離れ離れになった人とチケットを交換してあげたので、私達は中段の席になった。周りの人は私達をちらちら見ながら、「ロウワイ、ロウワイ」と口々にささやいている。しばらくして列車が駅を離れると、若い男の子が親しげに英語で私達に話し掛けてきた。
彼の名はデイビッドという。話を聞いてみると9月から大学生で、それまでの間を利用して初めての一人旅に行くという。西安まで行くのが本当に楽しみなようで、やけに興奮している。彼は上海大学に進学したいらしく、旅行から帰ってくる頃には結果がわかるという。英語はかなり得意のようだが、習得するためにもすさまじい努力をしてきたようだった。暇があれば英語サロンへ通い、英語を話す機会を持っていると言う。私も中国語を勉強するのにそこまで努力できればいいが、なかなかそうはいかない。彼はボキャブラリーも豊富で、会話では絶対使わないような難しい言葉を連発して使っていた。英語を話せるチャンスがあってよっぽどうれしかったのだろう。休みなしに話し掛けてくる。自分の英語力を高めるためのこの積極的な行動はすごい。というか、彼は疲れを知らないのか?私も見習わなくては・・・
デイビッドは車窓から見える風景を、「あそこに見えるのはは○○だよ。」「あれは、xxに建てられた。」などといろいろ説明してくれた。
一番下の席では、おばさん達がひまわりの種を食べたり、お茶を飲んだりしながら世間話をしたりして、のんびりとすごしていた。ああ中国!という感じがただよう車内。でもデイビッドはひっきりなしに話し掛けてきて休む暇もなかったので、私は相手になるのに疲れて中段のベッドへ横になり、クロスワードをしはじめた。本当だったら本でも読みたいのだが、私は読むのが早いので2〜3冊持ってきても半日で終わってしまうのでそれはやめた。後で本がお荷物になるのもいやで、旅行には最初から持ってこないことにしていた。だから、クロスワード(特に漢字)なんかで時間をつぶすのが一番いいのだ。
夜もだんだん更け、列車内にアナウンスがあった。そのとたん電気が消されてしまって、真っ暗で何にも見えなくなり、動けなくなったので仕方なく眠りにつくことにした。今回は、タバコを吸う人もなく、電気が消されてからは皆静かでよく眠ることができた。なんとなくいい旅行の幕開けという感じ・・・・
◆電車の座席について
軟臥…冷暖房完備の寝台車両。定員4名のコンパーメントで、ソフトな2段ベットが2組ある。ドアがあるので、4人で旅行する時は便利。しかし、そうでないときは全く知らない人と同室になる。気が合っていろいろ話ができると楽しい。値段は硬臥の2倍以上する。
硬臥…その名のとおり軟臥よりも硬い寝台。ドアはなく、上・中・下の3段ベットが向かい合う。下段は、値段が安いが昼間は上段・中段の人が座るので寝転ぶことができず、居心地が悪いかも。自分のスペースを確保したい人は、上段・中段を選ぶのが秘訣。需要が大きいので切符の入手は一番難しい。早めの購入を心がけること。
軟座…寝台のない普通の座席。しかし、硬座よりもクッションがきいている。昼間走る列車には大抵連結されている。比較的手にいれやすい。最近は2階建ての車両もある。
硬座…普通のボックスシート席。料金が安く、一般の中国人が良く利用する。長距離で乗るのはとても辛い。タバコの煙が充満するので、煙に弱い人は大変である。チケットは始発駅なら指定券が大抵手に入る。
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