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中国旅行記

世界遺産の旅 
2002年7月11日〜8月10日

★第5日目★ 成都〜川主寺

 

■ これぞ中国旅行。でもバスにはご注意

成都 ChengDu

さて、今日は夢にまで見た九賽溝へ行けるのだ。うれしくて思わず小躍りしてしまいそうだ。初めてこの九賽溝の事を知ったのはいつの事だろうか忘れてしまったが、どうやら私は青や緑に澄んだ水に惹かれてしまうらしい。ニュージーランドにいた時も、あのエメラルドグリーンの川に夢中になったものだ。そして、行こう行こうと言っていて結局行けなかった「世界で一番澄んだ泉ププスプリングス」その想いも重なって九賽溝は私の中で特別なものになっていた。目的地まではかなりの距離があり、バスで約10時間は軽くかかるという。想像しただけでも大変そうだが、あまり人が行かないような秘境というイメージで、それだけでますます行ってみたくなる。

しかし、友人リンリンによれば、こういったバスツアーで転落事故があったケースがあったので、気をつけるようにとの事だった。

期待を胸に朝から早めに起き、ロビーでバスを待つ。ホテルへバスが次々とやってきて、お客を乗せては去っていく。このホテルから出ている成都からのいろいろなツアーのバスだ。待っている間、二人で「あのゴージャスなバスだといいね。」「あのバスだったらちょっとやだな〜」とバスの品定めをする。他にロビーで待っていた家族連れの中年のおばさんに「九賽溝に行くの?」と話し掛けてみる。「そうよ。」と答え、「娘達はちょっと英語できるんだけど」と言ってそちらの方を指差すが、娘達は恥ずかしいらしく、私たちを見て見ないふりをしてどこかへ隠れてしまう。結局、旅の最後までその家族と話をすることはなかった。

ようやくバスが到着したが、見た目はあまりかんばしいバスではなかった。長旅になるので、私達はスペースを少しでも確保しようと一番後ろに乗り込むことにした。しかし、そのバスの揺れること揺れること、普通の市内の道路を走っていても、ガタンガタンと尋常ではない揺れで、座っていても思わずジャンプしてお知りが浮いてしまうほどだった。後ろの席はゆれが激しいので、10時間も乗るというのにこの席を選んだのは大変な失敗だった。

バスは市内を巡り、途中で他のツアー参加者を拾いながらようやく市外へと向かう。しかし、市内から出るまでの時間が長すぎる。全員がそろった所でガイドの人が自己紹介を始める。ちょっと色が浅黒く中国人離れした顔立ちをしているが、少数民族の人だろうか?そして、ツアーに参加している人の紹介まで始める。「〜さん家族は合肥から来ましたよ〜!拍手〜!!」てな感じだ。私たちも紹介されたが、唯一の外国人だった。中国語だったのでなんと言われたか詳しくはわからなかったが、みんなが一斉に後ろの私達の方を振り向いた。

そうしてバスに揺られ揺られ、途中何度かトイレ休憩をしながら、九賽溝までの道を進んでいく。まだまだ随分先だが途中でバスが止まった時に、窓の外でおばさんが売っていた九賽溝の地図を手に入れておく。私は旅先の地図を集めるのが趣味なので、いつも最初に買っておくのだ。その後、それがかなり役立った。

そして、次のトイレ休憩でまさかあんな目に会うとは誰も想像しなかった。


◆ププスプリングス 
世界で最も透明度が高いと言われている泉。ニュージーランドの南島にある。その色と言ったら絵画のよう。

■ 干からびたピスタッチオとヤクの頭蓋骨

成都 ChengDu

出発したときからバスの揺れはひどく、しかもギアを変える度にグィーッ、ギグググーと妙な音がしていた。だましだまし走っていたそのバスも、ついに修理が必要な状態になってしまった。ガイドの人は、私たち客に心配をかけないようにか、「ここでちょっと休みますよ。」と当たり障りのないことを言った。

全員がとりあえずそこで降りてしばし休憩を取ることになった。しかし、そこは本当に何もない所。正にMidlle of Nowhereの世界だ。辺りをうろうろしようとすると、ガイドの人が「あまり遠くに行かないで下さいね。」と言う。バスは修理する場所に移動され、バスの下では何人かがもぐりこんでいる。まだまだ時間がかかりそうだ。

それから2時間ほど待って、お腹が空いた私達はそこにあった食堂で何か食べることにした。メニューを見せてというと、無いといわれる。その代わり野菜などを選ぶと、それで調理してくれるようだった。私達は知っている料理名を頼りにマーボー茄子みたいのと、野菜炒めを頼んでみた。

lunch出てきたのは、なんと茄子の天ぷらにマーボー豆腐の肉味噌のようなものがかけてある料理だったがすごくおいしかった。本場四川省らしく唐辛子と山椒がかなり使ってあってピリッと辛く、日本のものとは味が随分違う。食堂のおじさんは親切で、料理の名前などを私のノートに書いてくれた。ガイドの人が来て、「ここで食べて払った分は後で払い戻します。」と言ってみんなの所に回り始めたので、今まで食べていなかったグループも食べ始めた。その食堂の人は突然の繁盛に驚き嬉しそうだったが全ての人が入りきれないので、ガイドの人が近くの民家にまで何か料理を作ってもらうように頼みに行った。私達はもう食べ終わっていたので、その騒ぎに巻き込まれずしかもお腹一杯でちょっと得した気分になった。

ご飯も食べたし、私達は何とかヒマをつぶそうと、周辺をブラブラ歩くことにした。裏にあるトイレに行ったら、想像を絶するものを見てしまった。ちょっと口では言えないような、すごいキョーレツなものだったが、後からそれよりも100倍くらいキョーレツなトイレたちに遭遇するとは、その時は思いもしなかった。

近くには川があり橋が架かっていて、そこから村が見渡せた。およそ20人くらいの人が住むような小さな村だ。ここに住んでいる子供達が、タモを持って蝉を追っかけていた。なんだか日本の夏休みみたいでのどかだ。周りにはニワトリもコッコッと鳴きながら歩き回っている。

そうして、何もすることがなくなってベンチで座っていたら「バスの中の方が涼しいよ。」と言われ、修理中のバスの中で休憩することにする。といっても、もう修理する人の姿も見当たらない。「ああ、何時になったら出発するのだろうか。」なんてことを考えていると、隣に座っていた女の子が突然英語で話し掛けてくる。彼女はシュージン。

シュージンは今イギリスに留学していて、会計士になるための勉強をしているらしい。今は夏休み中で中国に帰ってきていて、家族と友達で念願だった九賽溝にくることにしたらしい。彼女が今までのことを全部英語で説明してくれて私達も概要がつかめた。このバスはもうダメで、あと1時間くらいで新しいバスが来るらしい。

あと、もう1時間と聞いて夫はもう耐えられない様子だった。そして、またヒマをつぶす為に私達は外へ出て何かを買って食べることにした。しかし買ったピスタッチオはかなり古くて干からびておりとても食べられる代物ではなかった。よっぽど、客が来ないのだろう。もう何ヶ月も、いや何年もそこにあるのかもしれなかった。気を取り直してアイスクリームでも食べようと違う店で2つ買うと、そこのお店のおじさんが、私達を家の中庭へ手招きをした。わざわざ長いすまで出してくれてとっても親切だ。外国人が珍しいのだろうか、しきりに話し掛けてくる。

私達は中国語ができないし、コミュニケーションの取りりようがなかったのだが、筆談でなんとかいろいろ話してみた。私が日本人であると分かると、おじさんは、「日本の景気はどうだい?」みたいなことを聞いてくる。「あまり良くない。失業率が増えていて大変な状況になってきている。」というと、「この地域は恵まれていてね。資源が豊富にあるんだよ。」と誇らしげだった。確かにここの水源はすごいと思う。

結局バスはシュージンと話した2時間後に到着し、私達は何にも無いその場所で4時間も待つことになってしまったのだ。この何にもない、ローカルな場所で4時間も待つなんて!しかし、このツアーに参加した人はかなり辛抱強かった。中国ではこんな事がよくあるのかもしれない。ガイドの人も気にせずおおらかないい人だったせいもあって何もトラブルもなく皆待っていた。代わりのバスは前のと違って調子よさそうだ。これに期待する。とにかくこの場から離れられるのがうれしい。そしてバスは出発した。

しばらくバスに乗っていったその途中、野菜や果物が売っている場所に到着する。何人かのツアー客はゆでたてのとうもろこしやプラムを買って食べている。おいしそうだ。私たちは何も買わなかったのだが、出発した後で買っておけば良かったと後悔する。だんだんお腹もすいてきて、ますます後悔する。

辺りは次第に暗くなってきた。高地に入ってきたせいか気温も下がってきたようだ。通り過ぎた道はかなりすごい崖っぷちの所もあり、スリル満点だった。途中、地震でできたという湖を通り過ぎる。ガイドの人は「あと、もうすぐですからね〜。もうすぐですからね〜。」と客をなだめながらいろいろ解説する。しかし、私の持っている地図をみると距離的にはまだかなりあることがわかる。だんだん、座っているのもつらくなった客の為に嘘を言って少しでも希望をもたせようとしているが、私としては本当はどれくらいかかるのか知りたかった。

頭蓋骨途中チベット族のお土産屋でトイレ休憩をするが、ヤクの頭蓋骨があたりに散らばっていてしかも夜なのでかなり恐い。本当に不気味だ。昼間ならまだしも、夜に立ち寄るには不気味すぎる。

そして、バスはいよいよ松藩という所にまで来る。ここまで来たらもうすぐだと自分に言い聞かせて何とか気分を盛り上げる。ここ松藩の建物は、チベット風で面白い。私は、四川省がこんなにチベットに関わりがあるとは思わなかった。私の予想ではこの辺りに泊まるのだと思っていたが、どうやら川主寺まで行くらしい。


★中国でバスでツアーに参加した場合何があるかわかりません。あとで聞いた話では、かなりのバスが途中で修理が必要な状態になってしまうそうです。トイレにいけるときには必ず行き、食べ物を十分確保しておきましょう。空気枕は長距離のバスの中かなり役に立つので必携です。

■ オッドアイの犬の遠吠え+高山病=寝不足

川主寺

だんだん震えるぐらい寒くなってきたので、みんな開けてあった窓を閉め始める。ようやくのこと着いたのは10時50分。本来なら6時につく予定だったのに・・・・そしてこんな遅いのに、夕食を食べるように言われる。胃がひっくりかえりそうになりながらも、仕方なく食べる。もうみんな疲労困憊だった。そして、シャワーのお湯は8時から12時までと時間が決まっていると告げられる。中国にはこういう事はよくあるらしい。

hotel部屋は意外にも新しく清潔だった。この亜日酒店はできてからそんなに経ってないらしい。すぐにシャワーを浴びようとするが、水しか出ない。フロントに行って身振り手振りでお湯を出してもらうようにする。やっとシャワーを浴びて眠りにつくが、夜中に何かの騒音で起こされる。どうやら建築ラッシュで夜中もかまわずやってるらしい。しかも、今度は犬の遠吠え。まるで狼のようにウォーウォーと鳴きやまず、結局夜明けまでその調子だった。おかげでかなりの寝不足。確か、寝不足って高山病になりやすいんだよね。そのせいか、その兆候があらわれ、頭もズキズキ痛くなってきた。


◆ 亜日酒店
松藩県川主寺鎮

★中国のホテルは、たまにシャワーのお湯が出る時間が制限されています。また、時間内でも止めている場合があるので、もしそのような状況の時はフロントに聞いてみましょう。

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  旅行記の目次

 1. 上海
 2. 西安
 3. 西安
 4. 西安〜成都
 5. 成都〜川主寺
 6. 九寨溝
 7. 九寨溝、黄龍、茂県
 8. 成都 
 9. 成都
 10. 成都、楽山、峨眉山
 11. 峨眉山 
 12. 攀枝花
 13. 攀枝花〜麗江
 14. 麗江
 15. 麗江
 16. 麗江
 17. 麗江
 18. 麗江〜大理
 19. 大理
 20. 大理〜昆明
 21. 昆明
 22. 昆明
 23. 昆明
 24. 昆明〜桂林
 25. 桂林
 26. 桂林〜陽朔
 27. 陽朔
 28. 陽朔
 29. 陽朔
 30. 陽朔〜桂林
 31. 桂林〜上海  

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February 10, 2008 更新